先日のエイプリールフールの代表選抜総選挙は楽しんでいただけましたでしょうか。
カムヰヤッセンの工藤さやです。
”嘘をついてもいい日”を過ぎても「ウッソぴょーん」をやらないなぁと思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
実は、主宰が変わるのはウソじゃありません。
ここでどこまでがウソでどこからが本当なのか整理しましょう。
まず、北川大輔が逮捕されたのは真っ赤なウソです。
エイプリールフールということで、ジョークとして受け止めていただけると嬉しいです。
そして、各々の政見放送で言っていたマニフェスト的なものもウソです。
ウソっていうか、大の大人のおふざけです。
私的には小林さんの政見放送が好きでした(笑)
そしてここからが肝心。
カムヰヤッセンの主宰が変わるのは本当です。
これから劇団として続けていく上で、前主宰・作・演出の北川大輔にどうしても創作に集中してもらう必要がありました。
劇団員みんなでたくさん話し合って決めたことです。
カムヰヤッセンの為、劇団員の為、作品を見てくださるみなさんの為、カムヰヤッセンは新しく生まれ変わります。
ですが、私が代表になることで何かがガラっと変わるという訳ではないんだと思います。
「良い作品を創って見てもらうこと」を第一に活動するというのは絶対に変わらないからです。
また、役者工藤さやとしても、今まで通り、今までよりももっと気合入れてまい進していきたいと思っております!
オファーお待ちしてます!(笑)
今後ともカムヰヤッセンをどうぞよろしくお願いいたします。
前主宰の北川です。
工藤さんの挨拶がとっても素敵で、なんか色々喋っても野暮だな、と思いつつ、北川の最後の主宰の仕事として、ここでご挨拶をさせてくださいませ。
劇団も、北川も、そしてその両方を取り巻く環境が、この3年位でガラッと変わりました。人が入ってきたり出ていったりだけでなく、自分自身の自尊心やキャパシティの小ささと向き合う3年間でした。
この4月1日で、劇団は満7歳になりました。これから8年目が始まります。劇団を育てていくことはとてもつらいことも多かったのですが、楽しいこともたくさんありました。なにより、劇団のことを好きになってくれる人がいることが、僕の劇団をやっていくとても大きな支えでした。自分のことのようになって喜びました。けれどそれは同時に、劇団に対するダメ出しや意見を、僕は自分のこととしてしか捉えられなくなっていくのと同義でした。
この7年間、僕は僕の大事な友人たちをたくさん傷つけました。そのことを正当化する方便として、僕は「劇団のために」という非常に便利な言葉を使っていたように思います。劇団にとって有益かどうかが、自分の交友関係を規定していってしまっているような、そんな恐怖に襲われました。今のメンバーは、自信を持って素晴らしい俳優さんたちだと思っていますが、そんな彼らとも、「劇団主宰」と「劇団員」という関係の中で、果たして今後もうまく付き合っていけるのか、ということを考えました。考えました、じゃないですね、そんなことずっとわかってたんです。良くも悪くも、お茶を濁してきました。劇団をやっていなかったら、あの関係は続いたのかもしれない、と思うことも多々ありました。
いま、幸いにカムヰヤッセンは多くのサポートしていただける皆様に支えられています。カンパニーガバナンス(造語です)の問題として、このまま北川の個人商店的な展開の仕方が果たして正しいのだろうか、と考えた時、今回のこのような結論に至りました。カムヰヤッセンは、「個人の思い」から、「みんなが集う場所」に変わります。これは小劇場の劇団のあり方を考える、一つの大きな実験でもあります。うまくいくかどうかなんて誰にもわかりませんが、そこはひとつ、今いるメンバーと話し合ったこの期間の議論の成果を信じてみようと思います。
というわけで、カムヰヤッセンの代表は工藤さやに変わります。アホですがクレバーな、アレはアレだが色気はある、僕が今最も信頼している戦友に交代します。もしかすると交代に関してご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、劇団全員で全力で活動してまいりますので、どうぞ温かい目で見守っていただけますと幸いです。
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